電力・エネルギープロジェクトをトータルコーディネート

社会生活を支える上で重要となる海外、国内の送変電設備や発電設備などの電力プロジェクトに関して、設備全体をコーディネートするEPC業務から機器の単体供給まで、ソリューションプロバイダーとなるべく幅広い顧客のニーズに応えたサービスを世界各国に展開しております。
燃焼機器においては、旧桑原製作所(KUWABARA Corp)のサーモテクノロジーを継承し当社設計チームにて独自に開発した石油精製・石油化学向け加熱炉・改質炉用プロセスバーナ、およびガスタービンコージェネレーション設備向け排ガス追い焚き用ダクトバーナの設計・製造・アフターサービスを手がけ、国内外に多数の納入実績を有しています。また脱炭素への取り組みの一環として水素、アンモニア燃料における燃焼技術開発にも取り組んでおります。

400kV変電所


KSバーナ(イメージ)

原子力関連施設・化学プラント向け機器

当社は原子燃料再処理工場や原子力研究施設等、高放射線環境下で使用される
・遠隔技術(マスタースレーブマニプレーター)
・気密・遮蔽技術(放射性物質輸送容器、遮へい窓)
の輸入販売展開をしております。
原子力発電所向けとしては、放射線管理区域で着用する作業服の洗濯設備、焼却式廃棄物処理施設から放出される気体廃棄物の放射線測定設備の納品及びメンテナンス対応をしております。また、国内外のプラントエンジニアリング会社や、石油化学メーカーとの間において輸入・輸出・三国間貿易による熱交換器、圧力容器、コンプレッサー等の各種機器・部材供給サービスをご提供しています。

放射性物質輸送容器

原子力燃料・輸送

国内の研究機関や大学が所有する研究炉用原子炉の運転に必要となる燃料要素(核燃料カートリッジ)の調達や輸送を手掛けています。燃料要素のメーカーは当社が代理店契約を有する仏フラマトム社(Framatome SAS)ならびに露NCCP社(Novosibirsk Chemical Concentrates Plant PJSC)です。当該燃料要素は特注品が多いことから、燃料設計や仕様に対する製造可能性の調査にも対応します。
他に研究用の試料や放射性同位元素の調達も承っており、カタログ品以外にも特注品対応を海外製造メーカーと交渉の上販売いたしております。
国内の軽水炉用燃料集合体の原料となる濃縮ウランの輸入にも関わっています。欧米を始めとした海外原子燃料工場からの輸送手配のみならず、核物質防護や安全保障貿易管理に関わる許認可取得の実施や助勢も行っています。燃料要素の調達同様に、輸送や許認可に関わる実現可能性調査にも対応します。
また、国内のウラン含有物を海外工場まで輸送し、リサイクルするビジネスにも取り組んでいます。

核燃料保管容器

原子力関連事業開発

福島第一原子力発電所での廃止措置に貢献すべく、技術開発を手掛けております。高放射線環境下での高度な技術が求められており、主として、フランス企業(CLEO社・Getinge-La Calhène社 等)と共に、遠隔・気密・遮蔽技術に取り組んでおります。開発においては、概念設計、基本設計、要素技術確証試験、プロトタイプ製作、実機製作のステップを踏んだ展開をしております。
また、高速増殖炉廃止措置においては、冷却材として使用されているナトリウムの処理処分の海外技術の提案も行っております。
過去には、茨城県東海村の東海第一原子力発電所のSRU(蒸気発生装置)解体において当社は仏サイバネ社の解体ロボットを納入し、同ロボットを使っての解体作業を実施致しました。今後も廃止措置に寄与すべく、海外企業パートナーと共に開発案件に取 り組んでいきます。

福島第一原子力発電所廃炉作業向け開発品