プラスチック汚れを
安全に
取り除くための

PEOPLE 6

環境・生活産業
システム本部
環境・産業システム部

中田 誠吾
Seigo Nakata

2019年入社

PROFILE
大学で英語学科を専攻し、英語力の向上を目的にオーストラリアへ留学をした。そこで多種多様な人や考え方と出会ったことで、グローバルな仕事をしてみたいと考えるように。そして、メーカーと商社を中心として就職活動を行った。様々な企業を受ける中で、海外に強く、若手に仕事をどんどん任せていく雰囲気に惹かれて、双日マシナリーへの入社を志望した。
現在の仕事
現在は国内の化学メーカー様に対して、ヨーロッパで製造されているプラスチック関連設備の提案営業を行っています。プラスチック製造と一口に言っても様々な工程があり、それぞれに設備が必要になります。「ペレット」にするための設備、「フィルム」にするための設備といった具合に段階に応じて必要です。しかも、それが用途によってさらに分類されていきます。例えば、電子部品に使われているプラスチックと、自動車に使われているプラスチックは、つくり方が異なります。最近は、3Rを推進するための設備の提案にも力を入れています。そういった、細かい要望をヒアリングして最適な設備を提案し、注文をいただければ、輸入、据付工事まで行っていきます。

STORY01

課題を的確に掴み、メリットを伝える

入社して1年目、3月頃のことでした。プラスチック製品を製造するお客様から、設備の「清掃」に多くの時間と労力を使っているというお悩みをいただきました。プラスチック製品をつくる際、材料を混ぜたり、砕いたり、カットしたり、伸ばしたりなど、実に様々な工程があります。その工程で使われる金属部品には、どうしても溶けたプラスチックがべったりと付着してしまうのです。そのお客様はその部品にガスバーナーを当てて溶かすという方法で、汚れを落とされていました。しかし、その方法は手間がかかる上に危険であり、部品にもダメージが蓄積されてしまいます。そこで、「何とかならないか」という依頼をいただきました。そして、それまで先輩との同行訪問などで身に着けた知識をフル動員し、あるヨーロッパメーカーの設備を提案することにしました。洗浄をするためだけの設備としてはかなり高価なものだったのですが、課題をうまく解決できる上に様々なメリットがあることを丁寧にプレゼンしました。結果として、見事にはじめて自分の力で受注をいただけたプロジェクトになりました。

STORY02

これまでにない方法で
試運転をせざるを得ない

私たちの仕事は、設備を受注して終わりではありません。販売、納入、据付、それから設備が使えるようにする試運転を行って、問題なく動いていることをお客様と一緒に確認してから引渡しを行います。そこまで、きちんと漏れなく段取りし、スムーズに実行させていくことが私の仕事です。実際、設備を据え付けるところまでは、かなりうまく進んでいきました。しかし、試運転のフェーズに入る頃に、世界中でコロナウイルスが流行してしまいました。試運転を正しく行うためには、ヨーロッパ設備メーカーの技術者の立ち会いが必要です。でも、来日することができない状況になってしまったのです。当然、お客様が使用を開始される期日も迫ります。そして、関係者と協議をした結果、WEB会議でヨーロッパの設備メーカーとつなぎ、画面越しで試運転を行うほかないという結論に至りました。まったく不安がなかったと言えば嘘になりますし、実際にオンラインで進めていくには様々な問題が起こり、壁として立ちはだかりました。

STORY03

間に立って声を聴き、伝えていく

まずは、試運転にあたって必要な項目を洗い出す必要がありました。何を見なければいけないのか、何を確認しなければいけないのか。それらを設備メーカーとの入念なWEB会議で確認し、試運転はお客様の作業員の方にご協力いただいて行うことに。しかし、「運転がはじまらない」「ヒーターの電源が何故か入らない」など、様々な問題が起きました。その都度、メーカーの技術者の方に画面から問いかけ、英語で指示をもらう。それをきちんと噛みくだいて分かりやすくお客様に説明をする。自分が間に入りながら、両者にご協力をいただいて何とか試運転を前に進めていったこの経験は、大変なことばかりだったように思います。ですが、確実に自分を成長させることができ、今後につながっていく大きな糧になりました。ここで学べたのは、やはり会話をすることが一番大事だということです。何が分からないのか、どうしてほしいのかを正確に知るためには、声を聴かなければなりません。そして、一緒になって進んでいくことで、目の前の課題は解決できるのだと思います。

COLUMN
英語を思う存分に使える
場面がある

グローバルな仕事を求めて当社に入社をし、すぐにメールや電話で現地のメーカーの方とやり取りをするようになりました。得意の英語を活かせる場面が存分にあり、学生時代に学んだことを活かせる環境を嬉しく思ったことを覚えています。また、ドイツで開催される世界一のプラスチック関連設備の展示会に、1年目で参加できたことは思い出深いですね。普段メールや電話で連絡を取っているメーカーの方々とお会いしたり、世界中の最先端の技術を目にできたり、有益な情報交換を行ったり、若手にもこのような機会をもらえることは嬉しいです。こうした環境を活かし、日本市場における可能性など新たなビジネスチャンスにつなげていくこともできました。